わがままが消えていくのには、二つの道筋があります。
一つ目は、「満足」すること。
「私のことを百パーセント受け止めてくれているよね」と確認して確信して、消えていくのです。
二つ目は、大人に聞いてもらえないことがわかって、聞いてもらうことを「あきらめる」こと。
ありのままの自分ではなくて、「お母さんが望んでいる僕じゃないとだめだよね」というあきらめです。
しかし、自分を認めてほしい気持ちは消えません。
消えないで沸々とした思いが、およそ10年後、大人になろうとした時期に出てきます。これが思春期です。
思春期にとてもゆがんで、そして難しいかたちとなって表れてくるのです。
<独り言>
子どもが満足するまで、わがままを聞くことは容易なことではありません。
大人にだって、その時々の感情があります。
でも、このページを読み、子どもが親に聞いてもらうことを諦めると知り、それだけは絶対に避けたいと思いました。
自分だけでなく、周りの人に協力してもらいながら、前者の満足してわがままが消えていく道筋を目指したいと思います。
[P71 – 10行目まで] by K.I