お世話遊びは、大人にしてもらって嬉しいことを
自分でもしてみたくなる、という動機によって
自然(=発達)に始める遊びです。
嬉しいことが心に蓄えられ、
人形という道具を見ることをきっかけとして
遊び始めるのです。
だから、人形の表情は「中立」であることがポイント。
一見「無表情」のようです。
しかし、これは無表情なのではなく、
子どもたちが人形の感情を想像する余地を、
こうして表情を「中立に作る」ことによって形にしているのです。
<独り言>
実店舗に来て頂くと、入ってすぐに、
お店やさん「GEMINO デパート」があります。
そのデパートの中に、お人形用のベッドがあって、
ソフトベビー人形が眠っています。
ソフトベビー人形の定位置です。
しかし、小さなお客様(お子さん)がやってくると、
抱きあげられて、あやしてもらっているか、
ご飯を振舞ってもらっているか、
小さなお客様に抱かれて、店内を散歩しているか・・・
そのソフトベビー人形は、
ほぼベッドで寝ている事はありません。
よく、お父さんお母さんに「表情が怖い」って言われますが
子どもにとって、そのお顔は怖いのではなく、
自分の想像の心を映して、泣いていたり笑っていたりする
「中立の表情」なのです。
たくさんのお子さんに愛されているお人形なのです。
[P74 – 14行目まで] by AO
ソフトベビー 茶色い瞳・ピンク|フランケンランド・デザイン社(ドイツ)