最初は「崩す」ことしかできなかった赤ちゃんは、そのうち「積む」ことに興味が移ります。
ネフスピールは、基尺5cmなので2.5cmずれると落ちますが、4本足で立たせると、もっと狭い5mmできれいに接地しないと落ちてしまいます。
子ども達はそれぞれに「成長の時計」を持っており、
そのうち、この4本足で立たせる課題に取り組むようになります。
こうやって、子ども達は親が
「上手に積みなさい」と言わずとも、
「できるようになりたい」という自分の気持ちを満足させるために
徐々に難しい課題に取り組んでいきます。
こうして、「おもちゃを丁寧に扱う」姿勢は
遊びの中で自然に身についていきます。
「質の高い積木」は、このような「教育的課題」を
遊びの中に自然に盛り込んでいけるものです。
そして、子ども達の成長の一歩一歩を、
傍で付き添いながら、確かめ、認めてあげることが、大人の仕事です。
<独り言>
「3歳まではお母さんが傍で子どもを育てるべきです」といった言葉をよく聞きます。
男女雇用均等法施行後、なんと前近代的なことを言うのだろう、と憤慨される、働くお母さんも多数居るでしょう。
私も、そんな働くお母さんの一人です。
核家族化が進み、シングルマザーの増加など、
周囲に支えてくれるサポーターがいなくなり、孤独に子育てしなければならないお母さんには、社会的・金銭的・時間的余裕もありません。
暖かく子どもの成長を見守ることは、いまや贅沢なことなのです。
そんなとき、「質の良い玩具」が傍にあれば・・・!
成長の中の、子どもの課題に合わせて自己進化していく「ネフスピール」。
これさえ家にあれば、保育所以外でももっと楽しく一人遊びしてくれていたのかもしれないですね。
知っているのと知らないのでは、子どもの成長過程が大きく変わるのだな、と切実に思いました。
[P49 3行目まで] by Y.K.