人形をわざと踏んだり、蹴ったりすることがあります。
そういうとき、感情的に叱らないでほしいのです。
ときに人形は、子どもの心のガス抜きの役割を果たしてくれ、それが必要な時期や場合もあるのです。
小さな心がはちきれそうになったとき、物言わぬ人形にその気持ちをぶつけるのです。
こういう行動には「自浄作用」があり、人形を傷つけることによって、自分の心のバランスを整えているのです。
大切なことは、お母さんがその人形をいたわって大事にする姿を、子どもに見せてあげるということです。
「あらあらかわいそう、痛かったね」と人形に声をかけて、人形との関係を作ってください。
そこで必要になるのが、人形の名前。
「赤ちゃん」という名前の子どもはいませんから、素敵な名前をつけてあげましょう。
<独り言>
お店には、お人形のお友だちを連れて遊びに来てくれるお子さんがたくさんいます。
そのお友だちには、それぞれお子さんが考えた名前が付けられており、兄弟姉妹のように何をするにも一緒です。
名前を付けることにより、よりお人形への愛着が深まるのですね。
私も2年前、ウォルドルフ人形を作り、「のりちゃん」と名前を付けました。
名前を付けてから、「のりちゃん」のことをより愛おしく感じるようになりました。
みなさんは、どんな名前を付けますか?
[P79 – 11行目まで] by K.I