世代を超えて生きる希望を与え続けてきたもの=「本物の昔話」

By | 2016年4月21日

「おおかみと七ひきのこやぎ」を描いた
ドイツ人画家ホフマンは、医者でした。
ところが、わが子が、その当時の医学では、助けられない病になったとき
この絵本の絵に、願いを込めたのだそうです。

(中略)

表題のページに描かれている、
針と糸とは、人間の知恵を象徴しているのだそうです。

狼を病気にたとえて、どんな悪い病気でも
母の愛と知恵とで打ち勝てるんだ、と信じようとしたのです。

(中略)

子どもたちに、本当の希望を与えましょう。
何百年も伝えられてきたもの。
そして、
世代を超えて生きる希望を与え続けてきたもの。
そうです。
それが「本物の昔話」です。

 


【絵本】おおかみと七ひきのこやぎ グリム童話|福音館書店(日本)

<独り言>

本絵本の世界をより豊かに
そして子どもたちの想像力を書きたててくれる「絵」。

「おおかみと七ひきのこやぎ」に
ホフマンの想いを込め、
人間の知恵を象徴した針と糸が描かれているとは
知りませんでした。

お話は改変されたものも多く、
また絵が可愛らしい絵本もたくさんありますが、

子どもたちに悪い事は悪い、
正しい事は正しい、と伝えられる力を持つ
「本物の昔話」に触れていきたいものです。

[P136 2行目まで] by AO

Category: 13-昔話は本物を読む

About A O

木のおもちゃ カルテットのスタッフです。中学校2年生の息子と、小学校2年生の娘の母親。おもちゃの良さを分からずに、流行のマスコットやデジタルゲーム漬になった息子の子育て。保育園に預けて、全然絵本の読み聞かせをしなかった娘。入社してからおもちゃを見直し、一緒に木のおもちゃで遊び、1~2歳児向けの絵本から読み聞かせをスタート。今までの子育てを方向転換して実践中です。2人のわが子やお客様の、実際におもちゃで遊んだ様子をお伝えしていきます。