絵本でしつけるのはやめておきましょう。
気付かれたら最後、
絵本はママの味方で僕の味方ではないぞ、ということになって、
しまいには、
絵本嫌いにさせてしまうのです。
絵本に頼らなくても、
信頼関係ができている親子の間では、
しつけはしつけで向き合っていいのです。
絵本をしつけの逃げ場にしてはいけません。
しつけ=大人の要求として子どもに伝えつつも、
できるようになるまで、
待ってあげること。
これが自己決定、
すなわち自立性を育てるのです。
<独り言>
店頭でよく聞かれます。
歯磨きを教える絵本はないですか?
トイレを教える絵本はないですか?
きょうだいが仲良くできる絵本はないですか?
我が家でも、むかーし昔、
通信教育の付録の絵本や玩具で
子どもに一生懸命トイレってね・・・と教えて、
トイレトレーニングをしていました。
でも、結局は
子どもの様子を見て、
タイミングを見計らって、
一緒にトイレに行く方が
何倍も成功率が高くなる。
今では、
しつけのための絵本は1冊もなくなり、
絵本は私が読み聞かせしたい絵本だけが
本棚に並ぶようになりました。
子どもは時折、
読み聞かせてもらった絵本を取り出して
ひとりでひっそりと眺めている。
それでいいんだなぁ、と思っています。
[P128 8行目–P129 最後まで] by AO