二十年後を見つめて

By | 2016年10月24日

世の中はいろいろな面で便利になり、

「手間がかかる」ことは敬遠されるようになりました。

でも、子育ては「手塩にかける」ことに変わりありません。

たくさんの愛情を注ぎ、手間をかけることが必要なのです。

お世話して、そして遊んであげること。

大人の愛情は「おもちゃ」「絵本」という形に変えて、

子どもたちと大人との間に現れます。

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<独り言>

息子と娘は、6歳の年齢差があります。
おもちゃも絵本も、いつも私が選んで与えてきました。

時に娘が遊ぶには難しい積み木であったとしても、
お兄ちゃんである息子が、遊びだして、新しい遊び方を見つけて
妹に見せてあげる。
妹は兄の遊び方を試してみたくって、
失敗したり、かんしゃくを起こしたりしながら挑戦していました。

好みも、性格も全く異なる二人だけれども、
おもちゃは2人共通です。
2人はその年齢差を活かし、上手に遊んでいました。

私はその2人の見守り役。
時に積み木の積み方の手本を見せ、
時に玉の道の手助けをし、
時にドールハウス遊びの相手役を担い、
時にゆっくりと、絵本の読み聞かせをしてきました。

選んで与えてきたおもちゃは、
私から子どもたちの成長を思い、
共に過ごす時間と思い出、家族の歴史です。

まだまだ現役のおもちゃと絵本たち。
近い将来、息子が家を出て自分の世界に飛び出した時、
いま遊んでいるおもちゃのこと、
読み聞かせた絵本の事を思い出すのだろうか、と考えています。

[P149 10行目まで]by AO

Category: 二十年後を見つめて~エピローグにかえて~

About A O

木のおもちゃ カルテットのスタッフです。中学校2年生の息子と、小学校2年生の娘の母親。おもちゃの良さを分からずに、流行のマスコットやデジタルゲーム漬になった息子の子育て。保育園に預けて、全然絵本の読み聞かせをしなかった娘。入社してからおもちゃを見直し、一緒に木のおもちゃで遊び、1~2歳児向けの絵本から読み聞かせをスタート。今までの子育てを方向転換して実践中です。2人のわが子やお客様の、実際におもちゃで遊んだ様子をお伝えしていきます。