「かちかちやま」は、世界でいちばん恐ろしい昔話といってもいいくらいです。
でも、だからこそ、ウサギが、徹底的に仇をうつのです。
そしてタヌキという悪は滅びていくのです。
子どもの純粋な心に、「正しいことは正しい」ということがきちんと根を張るだけの印象を与えるのです。
よい絵本に描かれる昔話の世界は血生臭くありません。
残虐、残酷には描写しない。
子どもがその空想の世界で、象徴的に想像できるような表現で、昔話の世界を見事に描いています。
<独り言>
世界で世界でいちばん恐ろしい昔話…気になって、大人になってからは初めて読んでみました。
子どもの頃は、その物語の恐ろしさをあまり理解せず、「悪いことをしたら、あとから自分に返ってくるんだ」と思っていましたが、大人になって読むと、その恐ろしさに衝撃を覚えました。
昔話から、いくつになっても学ぶことが出来るんですね。
その他の昔話も、もう一度読んでみたいと思います。
[P137 14行目まで] by K.I