Posted by 藤田篤 | Posted in よいおもちゃの選び方・与え方講座, 保育室の積木・おもちゃ・環境, 藤田篤の保育実践講座 | Posted on 24-10-2015
児童館厚生員研修にお招きいただき
子どもたちが児童館に求めている「遊び」について
考えていただきました。
児童館での「遊び」についての悩み
たとえば
小学生の子どもたちが、年齢より幼い遊び、時には赤ちゃんのためのおもちゃで遊ぼうとする
仲よく遊べない
ルールを守れない
すぐに飽きる
その時どきに、子どもに求められるおもちゃにぴったりのおもちゃを提案できない。
というい悩み。
これらを解決し、子どもたちが豊かな時間を過ごすためには、厚生員が
1)おもちゃを選べるスキル
2)おもちゃを使えるスキル
3)おもちゃを与えるスキルを 身につけることが必要です。
今回はそのための学びを用意しました。
【1】子どもたちは、より高度な遊びを求めている
積木・・・積木といえば赤ちゃんのおもちゃ?
いいえ、違います。
大人でもバランスを取れないような難しい積み方に挑戦できる高度な積木は、
小学生も、中高生も、大人も夢中にさせます。
「出来ないこと」に挑戦し、達成する喜びを求めているのです。
【2】甘えたりさせて大丈夫?
子どもは、ばねの様に伸びたり、時には逆に縮んだりを繰り返しながら成長します。
小学生の子どもたちでも、時には難しい遊び一辺倒ではなく、小さい子向けのおもちゃに向かったり
あるいは、厚生員に甘えたり、しつつ子どもたち成長していくのです。
そんな場所、甘える相手が自分の家に求められない子どもたちも現実には多くいます。
児童館は、そんな子どもたちにとって、生きる力を得る「支え」になっているのです。
【3】アナログゲーム・ドイツゲームって?
デジタルゲームから守ってあげられるのが、児童館の強みです。
ドイツゲームは
・言葉、会話する力、コミュニケーションの力が育ちます。
・知的な能力を絞り出し、競い合い、自分の意思で磨いていきます。
・負けることを受け入れるには、沢山勝つ体験が何より大事。
勝つこと、負けることを積み重ね、自分を客観的にみる力が育ちます。
・友達を認め、自分を認められ、自信を持ち、自己肯定感が育ちます。
・論理的な思考の訓練になり、落ち着きます。
・性格、年齢、立場が違う友だちと仲よくなれるようになります。
・対象年齢は99歳まで。人生で必要な全ての経験が凝縮されています。
子どもだけでなく、大人もお年寄りも本気で一緒に遊べます。
【3】ごっこ遊びをすること
・ごっこ遊びは、勤勉な姿勢、働く意欲を育てる遊び。
・人形遊びは、子どもたちが人形をいとおしく思う気持ちを育てます。
・人形を大切にする気持ちは、自分を信じる気持を育てます。
そして人を信じる気持を育て、子どもの自立心を育てます。
【4】武器にならないブロックを
・構造的に武器になりやすいブロックは、退屈すると剣や武器になりやすいものです。
・武器になりにくい構造のブロックは、空間認識力を高め、想像力、そして創造力を育てます。
・難易度、構造の違う良いブロックを選べるようにしてあげることで、より集中できるようになります。
【5】まじめに遊べる物的環境、人的環境を作る
・児童館は、「休み時間に落ちこぼれない子」=友だちと豊かに関わる感受性を育てる大切な場所。
・真剣に友だち同士、年齢の違う子同士で遊び、認め合う豊かな経験の場です。
・ですから、真剣に遊べる物的環境、人的環境を整えてあげましょう。
児童館で、豊かな社会的人格=「休み時間に落ちこぼれない子」を育ててあげたいものです。
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