おもちゃの最高峰を進み続ける ミューラー社を訪問する

0

Posted by 藤田篤 | Posted in ドイツ・スイス・おもちゃに出会う旅 | Posted on 26-09-2018

タグ: , , , , ,


このエントリーをはてなブックマークに追加

▼ ドイツ旅行記 —————-

  1.  今年の視察はしゅつっとがると…?
  2.  ドイツ・シュツットガルトの幼稚園にて
  3.  おもちゃの故郷 ザイフェンで 歴史と伝統と、家族愛に出会う
  4.  フランクフルトでドイツ鉄道に乗り遅れる
  5.  シュツッツガルトのおもちゃ店を訪ねる
  6.  シュツッツガルトの街歩きを楽しむ
  7.  ザイフェン 丘の教会を訪ねる
  8.  おもちゃの最高峰を進み続ける ミューラー社を訪問する

—————————————–

 

オーナーむっちパパ 藤田です。

 

ザイフェンの村は

ドイツの空の玄関、フランクフルトからは、なんと7時間もかかる

ドイツとチェコの国境近くにあります。

 

こんな不便なところに

世界最高峰の木工技術を持つ

ミューラー社があるといえば

不思議ですよね。

bl_ミューラー社_ザイフェン_08

新しく出来た、ショールームで

bl_ミューラー社_ザイフェン_03

 

その4代目

bl_ミューラー社_ザイフェン_09

リンゴ・ミューラーが歓迎してくれました。

リンゴと私が手にしているのは、

貴重な!

1925年 ミューラー社のカタログ

ミューラー社ライプツィッヒ営業所で使用していたものだそうです。

 

 

 

 

今日は、ぜひ見てもらいたいものがあるんだ

案内された一室には

ミューラー社の歴史を語るおもちゃの数々が展示されていました。

bl_ミューラー社_ザイフェン_07

初代は、おもちゃよりも

生活のための木製品を

高品質で、アイディア豊かに作り上げ一世を風靡したのだそうです。

bl_ミューラー社_ザイフェン_06

そして、時代とともに

ミニチュアの工芸品や

bl_ミューラー社_ザイフェン_05

ドールハウスの家具を作るようになっていった

テレビにはめ込まれているのは

サンドマン (Sandman)

 

旧東ドイツでは

夜7時を過ぎると、テレビにこの サンドマンが現れ

子どもが夜更かししないように砂をまき、眠らせてしまうのです。

サンドマンのアニメは公式サイトで見ることができます

→サンドマン公式サイト(ドイツ語)

 

ミューラー社の歴史は

順風満帆だったわけではありません。

 

ザイフェンの村は

第2次世界大戦後、共産圏に属することになります。

企業は全て国営化され

ザイフェンのおもちゃ工場は皆、自主的な経営が出来なくなります。

ミューラー社は、存続の危機に立たされることになるのです。

 

ミューラー社は

企業ではなく、個人として存続させる道を選びます。

 

でも

素晴らしい工芸品の数々を役所に見つけられたら

企業とみなされ、国営化されてしまいます。

そこで

リンゴ・ミュラーのおじいさん達は

床下や、天井裏にその工芸品を全て隠し

たくさんのおもちゃをもっていないように見せかけて

何とか、国営化をまぬがれたのです。

 

この資料展示室には、

屋根裏や床下におもちゃを隠した際に、ふさいだ板にメモをした

切れ端も大切に保管されていました。

 

そして

東西ドイツ統一がかない

自由経済の下で

もう一度、近代化の道を進みはじめるのです。

ドイツ最高の

シュビップボーゲンや

クリスマスアーチ、キャンドルなどは

全てミューラーから生まれているといっても

過言ではありません。

 

素晴らしい工芸品の数々は

↓こちらをご覧ください。

2007年ミューラー社訪問日記はこちら

 

bl_ミューラー社_ザイフェン_01

今もミューラー社は、進化を続けています。

こちらは、ライプツィッヒ大学との共同研究

によって作られたオルゴール。

 

「継続することこそ最善の道」だよね。

リンゴと私は、大きく共感しました。

 

リンゴは、新しい技術をどんどん開発し

現状に甘んじることなく

進化を続けているのです。

ヨーロッパで最も木のおもちゃの生産にふさわしい

ザイフェンの素晴らしい環境のもとで

研究を重ね

最新の技術で、その時代、時代にふさわしいおもちゃを

開発し続けているのが

このミューラー社なのです。

 

ミューラー社について詳しくはコチラ

2007年ミューラー社訪問日記

 

おもちゃを待つ子ども達には

最良のおもちゃに出会って欲しい。

そして

 

最高峰のおもちゃ作りを受け継ぐ

おもちゃ作りを担う世代のためにも

もっともっと、このよいおもちゃを 日本の人たちに知って欲しい

 

 

よいおもちゃと子どもたちを出会わせる

その仕事に

私の使命があるのです。

 

 



Comments are closed.