Posted by 藤田篤 | Posted in 保育室の積木・おもちゃ・環境, 保育環境コンサルタント・保育環境コーディネーター養成講座 | Posted on 27-08-2015
東京都内の保育園での 保育研修の打ち合わせ
「 レンガ積木を子どもたちに経験させたいのですが ・・・ 」
という園長先生からのご相談
レンガ積木を「0」からスタートする場合は、3年後をゴールに設定し
保育環境のコンサルティングが始まります。
そして、大きなゴールをスモールステップ、スモールゴールに分けて
小さな成功体験を積み重ねながらゴールを目指します。
プランニング
今のステップで取り組む遊びのテーマを決め、導入するおもちゃを決定します。
設置・配置
北海道から沖縄まで
家庭保育室・企業内託児所から300名定員の幼稚園まで保育用品、保育備品をサポートしている
知育玩具の専門店・カルテットから、
おもちゃを納品してもらい、設置、配置をし、おもちゃ管理のサポートを受けます。
導入研修
このステップで取り組むテーマと、そのためのおもちゃの使い方、与え方を
研修で学びます。
フォローアップ
その後必要に応じて、現地訪問、スカイプや、動画共有などを通じて
保育環境の運用と、子ども達の成長を確認し、アドバイスをします。
これをらせん状に繰り返して 徐々に保育室の環境を整えていく。
これが私の仕事である、保育環境コンサルタントです。
では、おもちゃの導入の一例を紹介しましょう。
ステップ【 1 】 お世話遊び環境とおもちゃの導入
遊びのルールと身近なイメージの共有の喜びを学ぶ。
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ステップ【 2 】 ブロックと構成遊びのおもちゃの導入
手先を使うこと、集中して遊ぶこと、形ある作品を作る喜びを学ぶ。
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ステップ【 3 】 レンガ積木と、机上積木の導入
《崩れやすい》 積木で形作ること、作ること、協力すること、個の尊重の喜びを知る。
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ステップ【 4 】 絵本の充実と読み聞かせ習慣(=20回読み)の確立
遊びのイメージの材料となる、物語を共有し、空想する世界のイメージを共有する喜びを学ぶ。
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ステップ【 5 】 ドイツゲーム、マンダラ塗絵の導入
ルールを守る喜び、競い合う悦び、自分と向き合い没頭する喜びを学ぶ。
それぞれのステップで、保育士、子どもたちそれぞれにスモールゴールを設定し、達成感を感じながら課題に取り組んでもらいます。
これに現場で取り組んでいただくのが、保育士の皆さんによる
保育環境のコーディネート。
保育環境のコーディネートは、農夫が畑を開墾するのに似ています。
3年後、5年後の収穫を信じ、その作物である、子どもの遊ぶ姿をイメージし
それに向かって、
荒野に鍬を入れ
畑を耕し
種を蒔き
水をやり
雑草を取り除き
鳥や害虫から守り
弱い苗を支え
季節の変化の中で 子どもたちが育つのに寄り添います。
子どもたち一人ひとりに個性があり
家庭背景は違いますから
一人ひとり、対応は違いますし、日々状況は変わります。
それでも農夫は、育て方を知っているので
その年の子ども達の成長に合わせ、保育環境を整えていくのです。
ここで ごらん頂くのは
年齢別保育のクラスでの3年目の作品
もちろん大人=保育士は一切手を貸してはいません。
ところが ・・・
保育士養成校のカリキュラムには、保育環境のコーディネートは今のところありません。
ですから「 保育環境をコーディネートする 」理論と技術がを持った保育士
・・・おもちゃのプロが保育の現場に必要です。
私は、保育環境のコンサルタントとして、
日本全国に、おもちゃのプロ
= 保育環境コーディネーターを育てたいと願っています。
保育環境をコーディネートできるおもちゃのプロが育てば、
遊びこめる 幼児保育の保育室 が日本中に広がるのです。
「明日も遊ぼうね」
と笑顔で子どもたちが帰っていく 遊びこめる保育室 が 沢山溢れたら、いいですね。