東海市絵本館 読み聞かせ講座の講師としてお招きいただき
「子どもと楽しむ絵本」と題して
想像力を育てる絵本の読み方・与え方
をお話しました。
子どもが絵本を大好きになることで
同じ絵本を何度でも「読んで読んで」と持ってくるようになります。
大人にとっては一見同じ絵本でも
日々、生活の中で新しい発見をし
体が成長し
五感が育っている子どもにとっては、
毎日が新しい出会いと発見なのです。
まだ、感性が目覚めていない子どもは
よい絵本に対してでも
「その本知ってる!」
そして
「もう結構!違う本読んで」
という反応をします。
ところが、感性が目覚めている子どもは
大好きな絵本は
大人も気づかない小さな発見と出会い、そして再会を
何度でも楽しむのです。
どうぞ繰り返し読んでもらう「絵本の楽しみ」へ
子どもたちを導いてあげてください。
ですが
赤ちゃんへの読み聞かせは
「0からのスタート」
焦ってはいけません。
赤ちゃんが飽きたら無理には読まない。
読み続けられないようなら、そこで読み聞かせを止めても大丈夫。
「あなたがして欲しいようにしてあげるよ」という気持ちで
ゆったり子どもに向き合いましょう。
赤ちゃんのためのよい絵本は
書いてあることを書いてある通りに読んであげるだけで
赤ちゃんの感性を目覚めさせ
絵本の時間を心地よい時間にしてくれます。
焦らずに
「最初のボタンをはめる様に」
大好きな「1冊目の絵本」との出会いを待ってあげるのです。
全ての子どもは絵本大好きになれます。
焦らずに最初の「1冊目の絵本」との出会いへ
子どもを導いてあげてください。
そして
字が読めるようになっても、絵本を読んであげる。
子どもに絵本の楽しみを伝え続けてあげてください。
絵本大好きな子どもは視覚から事象を捉える力が豊かになり
イメージ力=想像力が豊かになります。
人の喜び、痛みを感じる感受性が育ちます。
善と悪とを見分ける力が育ち、自らは律し、
悪に負けない強い賢い心が育ちます。
自ら知識を求める意欲とやる気が育ち、自己肯定感、自信が育ちます。
だからこそ、絵本大好きにして想像力を豊かに育てることが欠かせません。
「絵本大好き」の習慣が身につくことによって、豊かな想像力は、簡単に手に入れられるからです。
知育玩具の「知」は「知性」の「知」。
単なる知識ではなく感受性豊かに知識、情報を正しく使う力です。
絵本によって育った「想像力」=「空想力」=「イメージ力」=「物語力」は
おもちゃによって、遊びとなり、「創造力」となって形に現れます。
よいおもちゃという道具を正しく使い、成長する子どもたちは
自らの自己実現をするだけでなく
社会の幸福を求める大人になります。
大人が、よいおもちゃを適切に与えてくれたということは
先立って自分にとって必要なものを与えてくれたということ。
つまり
大人が自分を信じて、よいおもちゃを与えてくれたことです。
自分を信じてよいおもちゃを与えてくれた大人を信頼することから人生をはじめる、
幸せな人生をスタートさせた子どもたち。
ですから 決してわがまま、自己中心、贅沢には育ちません。
知育玩具とは、嗜好品、娯楽品ではなく、
遊びを通して学ぶ「教科書」「教材」だからです。
化学が大好きな科学者になったら
大掛かりな実験装置で 難しい研究がしたくなります。
よいおもちゃを遊びこなす子どもたちは、そんな科学者に似ています。
今日は東海市のベビートイ・マイスターである
蟹江先生に助手をしてもらいました。
東海市で講座を開講しています。
蟹江真理江先生のブログはコチラ